イチロー、今季の「最強代打」に選出 米メディア「選ばなければ怠慢」
MLBの代打記録まで1本に迫ったイチロー、ポジション毎の最強チームは?
MLBは2017年のレギュラーシーズンが終了し、3日(日本時間4日)のヤンキース-ツインズのア・リーグワイルドカードゲームでポストシーズンが開幕した。米スポーツ専門メディアでは、2017年シーズンのMLB最高のチームを選抜。メジャー記録のシーズン代打安打28本にあと1本まで迫ったマーリンズのイチロー外野手は「最強ピンチヒッター」として堂々の選出を果たしている。
米スポーツ専門メディア「ファンラグ・スポーツ」のコラムニスト、ジョン・ペロット氏はメジャー30球団からポジション毎に最強チームを選出している。
一塁はレッズのジョーイ・ボットが選ばれた。134四球、出塁率.454、OPS(出塁率+長打率)1.032はリーグ最高。さらに、打率.320、36本塁打もマークし、「彼のキャリアで最高のシーズンの1つ」と評価している。二塁手はアストロズのホセ・アルトゥーべ内野手。4年連続200安打を記録し、打率.346で2年連続の首位打者に。寸評では「我々選出のMVPでもある」と絶賛している。
三塁手はインディアンスのホセ・ラミレス。25歳の実力者については、故障者の問題で二塁でプレーすることもあったが、リーグ最多の56本の二塁打に加え、打率.318など結果を出したことを特筆。守備も高い評価を得ており、寸評では「ラミレスの守備があまりに良かったために、キプニス(正二塁手)がポストシーズンにセンターを守ることになる」と紹介している。
遊撃手はアストロズのカルロス・コレア。左手親指の靭帯断裂で6週間以上の離脱がありながら、109試合で打率.315、24本塁打など活躍したことを評価。チームのリーグ優勝に貢献した。
捕手では、ヤンキースのゲイリー・サンチェスが選ばれた。記事では、パスボールが16度を数え、ヤンキースの投手は53度のワイルドピッチを余儀なくされたことを指摘。「確かに彼の守備はとんでもなく酷い」としつつ、殿堂入りを果たしたマイク・ピアザ氏以来の「最高の打力を持つ捕手になる可能性がある」とバッティングを高く評価している。
中堅手はエンゼルスのマイク・トラウト。親指の靭帯断裂で6週間離脱を余儀なくされたが、ロッキーズで大ブレークしたチャーリー・ブラックモンを抑えて選出。左翼手はイチローの同僚で弟子を自任するマルセル・オズナ。寸評では「無名でありながらもメジャーにおける名手の1人に急浮上した」と称賛している。