イチロー、今季の「最強代打」に選出 米メディア「選ばなければ怠慢」
右翼手はジャッジでMVPはスタントン? イチローは「不老の奇跡」
右翼手はヤンキースの“超新星”、アーロン・ジャッジだ。同メディアでは、マーリンズのジャンカルロ・スタントンをナ・リーグのMVPに選んでいたが、ジャッジが今季最高の右翼手という評価を手にした。ルーキー記録を塗り替える52本塁打に加え、128打点、127四球もリーグトップの数字を叩き出し、208三振もメジャー最多と、色々な意味でインパクト抜群だったという。そして、指名打者はマリナーズのネルソン・クルーズが選出された。37歳にして、39本塁打、リーグ最多の119打点という活躍を見せた。
先発左腕はレッドソックスのクリス・セール。「コンドル」の異名を持つ変則フォームのエースは17勝8敗で、防御率2.90、308奪三振という圧巻のピッチングを見せた。先発右腕はインディアンスのコーリー・クルーバーが選出された。18勝4敗に加え、リーグ最高の防御率2.25という抜群の安定感を見せたことを評価。勝率81.8パーセント、5試合完投、3試合完封などリーグ最高の成績を叩き出したことも特筆している。
救援左腕はインディアンスのアンドリュー・ミラーが選ばれた。「シーズン最後の2か月に膝の問題に悩まされたにもかかわらず、彼は怪物的だった」と評価。救援右腕はブルワーズのコーリー・ネーベル。「25歳はプレーオフにわずか届かなかったミルウォーキーの驚きのシーズンで終盤つまずくことが2、3度あったが、5月末にクローザーに配置転換され、39セーブでフィニッシュした彼を無視することはできない」と寸評では称えている。
そして、今季最高のピンチヒッターでイチローが選出。寸評では、10月に44歳の誕生日を迎える背番号51について「不老の奇跡を選ばなかったとすれば怠慢といえるだろう」と称賛している。ジョン・バンダーウォールが1995年に記録した28本にはわずか1本届かなかったイチローだが、27本の代打安打は今季メジャー最多で、マーリンズの球団新記録だった。
マーリンズを買収した新オーナーの一人、デレク・ジーター氏は3日の記者会見で、かつてヤンキースで共闘したイチローについて「一番好きなチームメートの1人」と語るにとどまった。だが、今季メジャー最強の代打に選出されたイチローは、マーリンズが契約延長オプションを行使しない場合にも、引く手数多になるかもしれない。
(Full-Count編集部)