PS初本塁打のジャッジに「MVPコール」 ヤ軍逆転勝利に「素晴らしい時間」

シャンパンファイトで歓喜するヤンキース・ジャッジ【写真:Getty Images】
シャンパンファイトで歓喜するヤンキース・ジャッジ【写真:Getty Images】

52発ジャッジが一発勝負でも活躍、「自分たちのプレーをするだけだった」

 今季レギュラーシーズンで新人最多記録を更新する52本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が3日(日本時間4日)、一発勝負のワイルドカード(WC)ゲームでも強烈な本塁打を放った。ツインズと競り合う展開で4回に左翼席へ弾丸ライナーで2ランを突き刺した。8-4の逆転勝利に大きく貢献した25歳は試合後、自身の本塁打について「あまり覚えていないんだ。たくさんの感情が入り混じってたからね」と語り、地区シリーズへ意欲を見せた。

 この日は先発のセベリーノがいきなり炎上。初回、先頭打者弾を許すなど2被弾で3失点を喫し、1死しか奪えずにKOされた。それでも、2番手グリーンが後続を断つと、その裏には4番グレゴリアスが同点3ラン。さらに2回にはガードナーが勝ち越しソロを放つと、再び追いつかれた直後の3回にはバードのタイムリーで1点勝ち越しに成功した。

 そして4回1死一塁で打席に立ったジャッジが弾丸ライナーで左翼席最前列に突き刺す2ラン。ヤンキースタジアムで沸き起こっていた「MVPコール」が、最高潮に達した。

 大一番で4打数2安打1四球2打点3得点と結果を残したジャッジは試合後のインタビューで「素晴らしい時間だ。今日は早くから準備していたし、何も心配いらなかったよ。自分たちのプレーをするだけだった。今日はブルペンも持ちこたえてくれたし、ディディの初回のホームランは素晴らしかった」と周囲に感謝。その言葉通り、ヤンキースはブルペン陣が際立った活躍を見せ、3番手ロバートソンは3回1/3を3安打5奪三振1四球無失点と快投。カーンリー、チャップマンと無失点でつなぎ、リードを守った。

 真っ先に仲間を称えたジャッジは自身の本塁打でベース上で喜びをあらわにしたことについて「あまり覚えていないんだ。たくさんの感情が入り混じっていたからね」と振り返り、「確かにいろんなことをなし遂げてきたけど、まだ終わりじゃない。クリーブランド戦でも頑張るよ」と次なる戦いを見据えた。

 2012年以来5年ぶりに進出した地区シリーズでは今季リーグ最高勝率のインディアンスと対戦する。この日、25人の登録メンバーから外れた田中将大投手も先発予定だ。この逆転勝利で勢いに乗れるか。ポストシーズンでいきなり火を噴いた“超新星”ジャッジの活躍が期待される。

(Full-Count編集部)

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