鷹・工藤監督は柳田不在も想定 左打者3選手合流で競争激化「調子がいい人を」
工藤監督「いろいろなことを含めてどうやっていくか想定」
新たな競争が生まれる。2年ぶりにリーグ優勝を果たしたソフトバンクは4日、1日のオリックス戦(京セラD)後、2日間のオフを挟んで全体練習を再開した。この日から長谷川勇也、城所龍磨、山下斐紹の左打者3人が合流。工藤公康監督は「クライマックスのことを含めてですね。試合が少ないから多くのチャンスとはいかないだろうけど、打撃コーチにも見てもらって」とした。
右脇腹を痛めた柳田悠岐は全治3週間の診断ながら、クライマックスシリーズまでに復帰出来るかは微妙な状況。「柳田くんが戻ってこられた時、万が一戻ってこられなかった時、戻ってこられてもフルでは出られない時、いろいろなことを含めてどうやっていくか想定して、来てもらっている」と指揮官は言う。
ここまで94勝をマークし、今シーズンも6日のオリックス戦(ヤフオクD)、8日の楽天戦(Koboパーク)の2試合を残すのみ。1年間を戦い、チームに貢献した選手も数多くいる中で、工藤監督は「年間頑張った人もいるけど、短期決戦は相手が勢いづくといかれてしまうので、調子いい人をと思っている」という。あくまでも状態のいい人優先。そのための見極めを図っている。
この日はフリー打撃などを行なった後に、岡本健、笠谷俊介、ファームから呼んだ小澤怜史、伊藤祐介がマウンドに上がってケース打撃も実施。バント、ヒットエンドランなどの小技の確認も行い「練習していくことで選手も意識するようになる。クライマックスでも使うかもしれないし、使わないかもしれない。出した時に対応出来るように、と思っています」と指揮官。18日から始まるクライマックスシリーズ・ファイナルステージに向けて、選手の見極めを含め、入念に準備を進めていっている。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)