10年ぶり日本一から一転5位 巻き返し目指す日ハムで今季躍動した若手たち
来季は若手選手の台頭が不可欠、投手陣にも大きな収穫
昨季、広島との壮絶な戦いを制し、10年ぶりの日本一に輝いた北海道日本ハムだったが、今季は4月に10連敗を喫するなど苦しいシーズンとなった。来季、再び巻き返すためには、投打における若手選手の台頭が不可欠である。
元々、選手の育成に定評がある北海道日本ハムであるが、今季も若手選手が多くの試合に出場し、経験を積んだ。その中で、来季に向けて期待が持てる結果を残した選手たちを見ていこう。
来季、先発ローテーション入りが期待されるのが3年目の21歳、石川直也投手だ。2016年は中継ぎで1試合の登板に終わったが、今季は開幕1軍入り。中継ぎで8月上旬まで34試合に登板すると、以降は先発転向を試みる。9月3日の千葉ロッテ戦でプロ初先発を果たし、勝ち負けこそつかなかったが5回2失点の力投。9月10日の試合では苦戦したものの、9月26日の試合で6回途中2失点と、十分な投球を披露した。来季は先発の一角として、開幕からの活躍が期待される。
吉田侑樹投手はファームで18試合に登板し、2勝1敗、防御率2.21。1軍に昇格し、今季4度目の先発となった9月18日オリックス戦では、「守りに入らないピッチングを心がけました」という強気な投球で7回5安打1失点の好投。見事プロ初勝利を挙げている。
ルーキー左腕の堀瑞輝投手は1軍では中継ぎで3試合に登板。プロ初登板となった8月9日の楽天戦で2三振を奪い、堂々たる投球でデビュー。8月下旬からはファームで先発に挑戦しており、8月30日の巨人戦では5回、被安打2、奪三振6、無失点と好投。1軍初先発となった9月29日の楽天戦では、5回を投げて無四死球、1失点。黒星を喫したものの、今後が楽しみな逸材であることを自ら証明した。