まさに西武遊撃手の救世主 源田が56年ぶりの新人フルイニング出場を達成
盗塁王はならずも、日ハム西川に2個差の「37」を記録
そして、今季最終打席となった第4打席。初球、2球目と外角へ逃げるボール球のスライダーを見送ると、続くスライダーをファウル、4球目を見送ってカウントは2-2に。ここまですべてスライダーを投じてきた北海道日本ハム・公文だったが、5球目は内角ギリギリへの直球。何とかファウルで逃れたが、続く直球は外角いっぱいへ。これには手が出ず、第4打席は見逃し三振に倒れた。2打席連続でバッテリーの勝ちとなった。
試合は6回表の北海道日本ハム・大田の2ランが決勝点となり、6-8で埼玉西武が敗戦。源田は4打数1安打1打点で、盗塁は無く、惜しくも盗塁王のタイトル獲得はならなかった。しかし、1位・西川に2個差まで迫る37盗塁は、新人としては偉大な記録であり、今後待ち構えるポストシーズンでも持ち前の機動力でチームに貢献することが求められるだろう。
そして、この試合も源田はフル出場を果たしたため、56年ぶりとなる新人選手のシーズンフルイニング出場を達成した。持ち前の能力の高さだけでなく、怪我をしない体づくり、メンテナンスをし続けた結果であると言える。
様々な新人記録のランキング上位にその名を刻んだ源田。まさに記録尽くしの一年となった。しかし、プロ野球界には2年目のジンクスという言葉がある通り、翌年以降も容易に活躍できる世界ではない。来季以降、さらに進化した源田が埼玉西武の遊撃手として定着できるかどうかは今後の成長にかかっている。