ロッテ「アジャ」井上が初サヨナラ打 体重114キロでヘッスラ「気持ちが出た」
大学3年以来のサヨナラ打「ヘッドスライディングは小学校以来」
ロッテの「アジャ」井上がプロ入り初のサヨナラ打でお立ち台に立った。
5日の楽天戦。2-2のまま9回を迎え、連夜の延長戦かと思われたが、プロ入り初勝利へ自己最長イニングの9回もマウンドにあがった4年目の古川から2死二、三塁で代打・井上が遊撃内野安打を放ち、決着をつけた。
中堅へ抜けようかという当たりを遊撃阿部がダイビングキャッチ。しかし、グラブからボールがこぼれ、あわてて一塁に送球も井上は頭からベースに突っ込んだ。「ヘッドスライディングはしたことがない。小学校以来」とお立ち台の井上はロッテファンの笑いを誘ったが、サヨナラ打も大学(中央大)3年の春のリーグ戦以来だったという。
体重は114キロ。加えて足に不安を抱えていた。2軍から上がってきた直後の8月2日・日本ハム戦で太もも裏を痛め、翌日の3日に登録抹消。9月26日にようやく登録され、シーズン終了に間に合った。「結果が欲しい場面で、気持ちが出ました」と井上。ナインに水を浴びせられ、びしょぬれになったが、喜びのほうが、寒さを上回った。