“小さな巨人”アルトゥーベ、神様ルースに並ぶ3発 監督は「称賛の言葉が尽きた」
アストロズは初戦でRソックスに快勝「彼はずっとチームに貢献し続けてくれている」
1度、2度、そして3度。オレンジ色に染まった満員の本拠地が割れんばかりの大歓声に包まれた。アストロズのアルトゥーベが5日(日本時間6日)のレッドソックスとの地区シリーズ第1戦で3本塁打を放つ活躍でチームを勝利に導いた。
1回1死から2番ブレグマンが先制ソロを放つと、「俺も打ちたい」と闘志をみなぎらせて打席へ入った。レッドソックスの好投手セールに2ストライクと追い込まれてからの3球目、97マイル(約156キロ)を強振すると、高く上がった飛球は左中間席へ吸い込まれた。5回の第3打席ではセールから再び左中間へソロアーチを放つと、7回には救援右腕から左翼へ特大のソロをたたき込み、ベンチでチームメートから手荒い祝福を受けた。
アストロズのバーランダーとレッドソックスのセールという好投手の投げ合いは予想に反し、序盤から点の取り合いになった。そんな中、今季打率.346でア・リーグ首位打者に輝いた右打者が序盤と中盤、終盤に相手の勢いを止めるように豪快なアーチをかけた。
身長168センチと小柄ながら強靱な上半身から放たれる打球は鋭く、豪快な打撃が持ち味。力と技を兼ね備えた万能選手が大舞台で実力を発揮し、ヒンチ監督は「彼はいろんな方法で得点を生み出すことができる。特別な打者であり、称賛の言葉が尽きたほど、彼はずっとチームに貢献し続けてくれている。スラッガーと呼んで良い」と目を細めた。