広島の松山がMVP級の貢献度…データで見るペナントレース終盤戦【セ編】
8月以降に活躍したセ・リーグ投手は…
○8月以降の先発投手勝ち星5傑
菅野智之(巨)8戦6勝1敗 60.2回 53K 防御率0.74
薮田和樹(広)8戦6勝1敗 57回 43K 防御率2.37
マイコラス(巨)10戦6勝3敗 56.1回 81K 防御率1.64
ウィーランド(De)10戦5勝0敗 61回 52K 防御率3.69
畠世周(巨)10戦5勝3敗 55.2回 50K 防御率2.29
巨人は菅野とマイコラスが6勝、畠が5勝、田口麗斗も4勝を飾り、内容も素晴らしい投球を見せた。4本柱で21勝したが、それでも4位に終わったのは、後続の投手に難があったということになる。
広島は、8月以降に限れば薮田がエースだった。
○8月以降のセーブ数5傑
ドリス(神)25戦12S2H 26.1回 37K 防御率2.73
カミネロ(巨)19戦10S2H 22回 22K 防御率1.64
中崎翔太(広)29戦9S11H 28回 20K 防御率1.61
山崎康晃(De)22戦9S4H 22回 31K 防御率1.23
田島慎二(中)16戦9S2H 16回 12K 防御率2.7
ドリスが12セーブで1位、カミネロが2位だった。今季は途中からセットアッパーになり、またクローザーに復帰したDeNA山崎は、9セーブながら防御率1.23の好成績だった。
○8月以降のホールド数5傑
桑原謙太朗(神)25戦0S15H 23.1回 17K 防御率2.7
一岡竜司(広)25戦0S13H 25回 22K 防御率1.80
パットン(De)23戦0S13H 22.2回 20K 防御率0.79
マテオ(神)23戦0S12H 21.2回 25K 防御率2.91
中崎翔太(広)29戦9S11H 28回 20K 防御率1.61
又吉克樹(中)22戦0S11H 26.2回 30K 防御率1.35
阪神の桑原が15ホールドで1位、DeNAのパットンは13ホールドだが、この間は22.2回を投げて自責点2と抜群の活躍だった。巨人はマシソンが6ホールドで防御率3.20、西村健太朗も6ホールドで防御率4.50と安定せず。セットアッパーの差がポストシーズン進出の明暗を分けたようだ。
広島の松山は規定打席に56打席足りない387打席に終わったが、通算打率でも.326をマークした。後半戦に限ればMVPだと言ってよいだろう。
後半戦に活躍した選手は、この感覚を上手に来季につなげ、開幕からスタートダッシュを切ってほしいものだ。
(広尾晃 / Koh Hiroo)