「少しでも追いつきたい」西武源田の後継者、美技連発でアジア選手権“2冠”
決勝でも美技連発でアジア選手権制覇に貢献「少しでも貢献ができたかな」
侍ジャパン社会人代表が出場している「第28回 BFA アジア選手権」(台湾)は8日、決勝が行われ、日本はチャイニーズ・タイペイに6-1で勝利。2大会ぶりの優勝を飾った。5回の集中攻撃もさることながら、ショートを守る藤岡裕大内野手(トヨタ自動車)が好守備を連発。チームを救った。
「田嶋が苦しい時も頑張って投げていた。ああいう守備ができ、少しでも貢献ができたかなと思う。よかったです」
日本はピンチだった。3回、1死一塁からレフト前に抜けそうな当たりを、ショートを守る藤岡が捕って一塁に送球したがセーフ。さらに四球で1死満塁とされた。チャイニーズ・タイペイの3番打者は田嶋の変化球をとらえ、その打球はセンターに抜けるかと思われた。
ところが、「来そうな予感はしていた。準備はしっかりできていた」と藤岡。打球に横っ飛びで食らいつき、セカンド・田中俊太内野手(日立製作所)にトス。「一歩目がしっかり切れてなんとか捕ってゲッツーにできたので本当によかった」。6-4-3のダブルプレーでチェンジ。打球が抜けていれば、チャイニーズ・タイペイが先制し、流れをつかんでいたかもしれない。試合を左右するビッグプレーだった。
4回にも1死から中前に抜けそうな打球を処理。5回には、この回、先頭の7番打者の打球をグラブに当てて捕球しきれなかったが、こぼれたボールを素早く右手でつかんで一塁へ。「右バッターで来る予感はあった。深かったけど、いい送球ができてよかった」と藤岡。肩の強さを示した。