江夏、鈴木、野茂…楽天則本が4季連続奪三振王当確で見えた偉人達の背中
4年以上連続して200奪三振を記録したのは史上9人
NPB史上、4年以上連続で200奪三振を記録したのは、以下の9人だ。
○14年連続
金田正一(国鉄)1951年~1964年
○7年連続
小山正明(阪神)1956年~1962年
江夏豊(阪神)1967年~1973年
○5年連続
鈴木啓示(近鉄)1967年~1971年
○4年連続
梶本隆夫(阪急)1954年~1957年
秋山登(大洋)1956年~1960年
米田哲也(阪急)1957年~1960年
野茂英雄(近鉄)1990年~1993年
則本昂大(楽天)2014年~2017年
史上最多400勝を挙げた金田正一の14年連続はまさに空前絶後だが、9人のうち、野茂英雄と則本を除く7人はいずれも40年以上前の投手。今世紀に入ってからは、則本以外には誰も達成していない。
1度や2度は200奪三振を記録する投手は、現代にもいるが、これを4年も続けるのは至難の業だ。則本は三振を奪う能力だけでなく、スタミナも抜群だと言える。
則本は、今季、野茂英雄の6試合連続を更新し、NPB最高となる8試合連続2桁奪三振も記録している。まだ5年目だが歴史的な投手に肩を並べようとしていると言っていいだろう。
ポストシーズンでの活躍に期待がかかるが、来季の則本にも注目だ。
(広尾晃 / Koh Hiroo)