広島・田中広輔の活躍がスゴイ 際立つ「出塁」でMVP級の活躍
両リーグトップの出塁数、広島は出塁率トップ5に3選手
田中は今季全試合に出場し、164安打を打った上に89四球を選んだ。また中日のゲレーロと並ぶリーグ1位の15死球、合わせてリーグ1位の268出塁。同じくリーグ屈指の出塁率を誇るチームメートの丸を僅差で押さえて出塁率でトップに立った。筒香、坂本、山田というリーグ屈指の強打者を抑えての最高出塁率で、値打ちが高い。
ちなみにセ首位打者のDeNA宮崎敏郎は打席数が少ないこともあって総出塁数197、出塁率は.377、本塁打王の中日ゲレーロは総出塁数170、出塁率は.333だった。さらに、パの総出塁数1位は、262の西武・秋山翔吾。田中広輔は、今シーズンのNPBで一番多く塁に出た選手なのだ。
田中広輔、丸佳浩に加え、広島は鈴木誠也も出塁率.389で5位につけている。その結果として、広島はチームの総出塁数も出塁率も1位だ。
今季の広島はチーム打率も.273で1位だったが、それを得点に結びつけることができたのは、高い出塁率があればこそだ。その意味でも田中の今季の活躍は、MVP級だと言ってよいだろう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)