ヤンキース流れ変えた第3戦、米メディアが選ぶ「キーポイント」に田中将大
背水の陣で臨んだ第3戦、7回3安打無失点で強力インディアンス打線を封じる
ヤンキースは11日(日本時間12日)、今季リーグ最高勝率のインディアンスを3勝2敗で下し、リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。2連敗で崖っぷちに追い込まれてからの3連勝。シリーズの流れを引き寄せた第3戦に先発し、7回を3安打無失点の快投でインディアンス打線を封じた田中将大投手に、米メディアから称賛の声が上がっている。
米スポーツサイト「ファンラグスポーツ」では、一時は瀕死の状態に追い込まれたヤンキースの復活劇を特集。「ヤンキースはどのように息を吹き返したのか」と題した記事の中で、「キーポイントとなったマサヒロ・タナカやグレッグ・バード、セベリーノの活躍により、ヤンキースは五分五分にまで戻した」と、田中の快投が「カギ」になったと指摘している。
地元紙「NYタイムズ」電子版でも、第3戦を重要な分岐点だとし、「タナカの圧倒的な投球とバードのソロホームラン」で、ヤンキースはシリーズ敗退を免れたとした。さらに、同じく地元紙「NYデイリーニュース」電子版では、第2戦でジラルディ監督の采配ミスにも触れながら、「本拠地に戻ってからのタナカとセベリーノの活躍以降、シリーズの流れが変わった」と分析している。
第5戦後に行われたシャンパンファイトでは、チームメイトはこぞって田中に美酒を浴びせにやってきたが、それはチーム全員が第3戦の田中のパフォーマンスから奇跡が始まったことを実感しているからだろう。今季は好不調の波が激しく、不本意なシーズンを送った田中は「初めて貢献できたかな」と笑顔を見せた。まだまだ続くプレーオフ。1度の貢献に終わらず、2度、3度と続け、ワールドシリーズ制覇を達成したい。
(Full-Count編集部)