ホークス新星、18歳左腕に空振り三振のデスパイネ「将来すごい投手になる」

ソフトバンク・古谷優人【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・古谷優人【写真:藤浦一都】

紅白戦で存在感を光らせたドラ2新人の古谷をチームメイトが絶賛

 クライマックスシリーズに向けた紅白戦が、ルーキー左腕のアピールの場になった。ソフトバンクのドラフト2位・古谷優人投手。12日、本拠地ヤフオクドームで行われた紅白戦で登板の機会をもらうと、2イニングをパーフェクトに抑える圧巻の好投を見せた。

 紅白戦要員としての登板だったが、工藤公康監督をはじめとする首脳陣、そして1軍の先輩たちに、「古谷」の名前を強烈に印象付けたはずだ。4回に白組の3番手で登板すると、先頭の川島をスライダーで空振り三振、続く本多を真っ直ぐで遊ゴロに打ち取ると、デスパイネは2ボール2ストライクから、この日最速タイ147キロの真っ直ぐで空振り三振に仕留めた。

 2イニング目となった5回も、吉村、上林、最後は高田を3者凡退とし、2回を投げてパーフェクト登板。今季1年目、まだ18歳の古谷のピッチングには、チーム内からも賞賛の声が上がった。

 高めの真っ直ぐで空振り三振を喫したデスパイネは「いい投手だった。真っ直ぐ、スライダーともに良かった。まだ若いし、ちゃんとやっていけば、将来はすごい投手になれると思う」と将来性を高く評価した。

 ボールを受けた甲斐拓也は「めっちゃ良かったですよ。凄いと思います。いい球投げていましたよ。ストレート自体すごく質のいいボールを投げていると思います。ズドンときますし、球が強いです。あれ(デスパイネを空振り三振に取ったボール)は最高でしたね。めちゃくちゃいい球でした。初めて捕ったんですけど、ビックリしましたね。めっちゃいい球投げるな、と」と驚嘆していた。

「いい球を投げていましたし、楽しみだなと思います。1軍の打者に怯むことのない姿は見ていても気持ちいいですね」と工藤監督。チームはCSに向けての調整の真っ只中。さすがに、ルーキー左腕のCSメンバー入りの可能性は低いが、来季以降の期待は膨らむばかりだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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