復権の田中将大、リーグ優勝決定S初戦先発に米メディアも納得「驚きはない」

今季の田中はロードで苦戦も、大舞台では絶大な勝負強さを発揮

 ヤンキースは地区シリーズでは2連敗で崖っぷちに追い込まれてからの3連勝を飾ったが、田中は第3戦に先発し、7回3安打無失点の快投で強力インディアンス打線を封じ込めてシリーズの流れを引き寄せていた。米メディアは、このMVP級の働きを称賛している。

 一方、ヤンキースの他の先発陣は今回のポストシーズンで一度崩れている。セベリーノはツインズとのワイルドカードゲームで1アウトしか奪えずに3失点で降板。グレイはインディアンスとの地区シリーズ第1戦で3回1/3で3失点と打ち込まれた。サバシアは第2戦で5回1/3を投げて4失点(自責2)と奮闘。第5戦でも立ち上がりから好投したが、5回につかまり4回1/3を2失点で降板となった。

 今回のポストシーズンで“無傷”なのは田中のみ。だからこそ、リーグ優勝決定シリーズ初戦の先発に相応しいという評価だ。

 一方、地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」も田中の初戦先発決定を速報。「タナカはロードよりもホームの方が成績がいいが、初戦の他の先発候補者、ソニー・グレイは地区シリーズ初戦で不甲斐ないピッチングだった」と指摘している。

 田中は今季、本拠地ヤンキースタジアムでは15試合登板で9勝5敗、防御率3.22と優秀な数字を残しているが、ロードでは同じ15試合登板で4勝7敗、防御率6.48と跳ね上がっている。それでも、インディアンス戦での圧巻パフォーマンスで、改めて大舞台での絶大な勝負強さを見せつけただけに、大一番での田中の好投に期待が集まっている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY