NY紙選出、ヤンキースのプレーオフ5傑に田中将大「輝ける投球がなければ…」
アストロズとのリーグ優勝決定S初戦で先発決定、先発カイケルと投げ合いへ
アストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ初戦で先発することが決まったヤンキース・田中将大投手。13日(日本時間14日)に敵地で行われる一戦では2015年サイ・ヤング賞受賞のエース左腕ダラス・カイケルとの投げ合いとなる。
その大一番を前に地元メディアがここまでのプレーオフでのヤンキースの立役者を特集。インディアンスとの地区シリーズ第3戦で圧巻のパフォーマンスを見せた田中が「ヤンキースのポストシーズン5傑」に選出されている。
地元紙「ジャーナル・ニュース」電子版が行った今回の特集では先発ローテーションで唯一「TANAKA」が選ばれた。寸評では「ヤンキースは第3戦でタナカが輝ける投球がなければ、第4戦に持ち込むことすら叶わなかったかもしれない。ヤンキースの今シーズンの瀬戸際で、タナカは7イニング無失点という爆発で、攻撃陣のために時間を稼いだ」と称賛している。
インディアンスにいきなり連敗スタートとなり土俵際に追い込まれたヤンキースは本拠地に決戦の場を移した第3戦で田中が先発し、7回を3安打無失点と快投。継投でインディアンスの強力打線を完封し、バードのソロ弾で挙げた1点を守り切った。ここから息を吹き返したヤンキースは第4戦、第5戦も勝利し、怒濤の3連勝でリーグ優勝決定シリーズにコマを進めた。
記事では「特に4回の大事な流れで、彼は三塁に走者を背負いながらホセ・ラミレスとジェイ・ブルースを三振に抑えた」と振り返り、1死からキプニスに三塁打を浴びた直後の踏ん張りを特筆。その場面では3番ラミレス、4番ブルースを2者連続で空振り三振に仕留め、ピンチを切り抜けていた。
田中以外には、ツインズとのワイルドカードゲームと、インディアンスとの第5戦で貴重なホームランを放ったグレゴリアス、中継ぎで圧巻のパフォーマンスを見せているロバートソン、クローザーのチャプマン、チームリーダーのガードナーの4選手が選ばれている。
レギュラーシーズンで好不調の波がありながらも、ポストシーズンで辛辣なニューヨークメディアの評価を一気に回復した田中。カイケルとのエース対決を制し、再び喝采の嵐を巻き起こすことができるだろうか。
(Full-Count編集部)