鷹には不要? 去就注目ゲレーロの来季を独自予想 フィットする球団は?

ゲレーロにマッチする可能性がある球団は…

 では、ゲレーロにマッチする球団はどこになるだろうか。

 ゲレーロ獲得に向けて最大のネックとなるのが、高額な年俸だ。ゲレーロサイドの要求は500万ドルとも言われている。日本円にして5億円を超えるだけに、これをポンと払える球団は多くない。それも踏まえた上で、ゲレーロが補強ポイントとして合致する球団は巨人、阪神、オリックス、楽天といったところではないだろうか。

〇巨人

 今季、中盤以降に三塁を守った村田修一が戦力外となった巨人。マギーも三塁が本職ながら、中盤以降は二塁を守っていた。村田放出は、世代交代を進めるためとしているが、岡本が伸び悩み、村田に代わる三塁手が育っていない現状にある。また、外野も右翼には長野、中堅には陽岱鋼がいるが、左翼は亀井、石川、中井、重信らが守っており、固まっていない。一塁の阿部も全143試合に出場するのは厳しくなっており、守備位置のバランスを考えても、ゲレーロはうってつけの存在ではないだろうか。ナゴヤドームよりも本塁打の出やすい東京ドームが本拠地となれば、さらなる本塁打量産も期待できる。外国人投手がマシソン、マイコラス、カミネロと主力に3人がおり、枠の問題はあるが、マイコラスにはメジャー移籍の可能性も浮上している。年俸の捻出も巨人であればなんら問題はないだろう。

〇阪神

 今季加入した助っ人のキャンベル、ロジャースともに期待外れに終わった。今季、三塁は134試合に出場した36歳の鳥谷がおり、チームトップの打率.293をマークした。外野はキャプテン・福留、そして糸井が中心。急成長を遂げた中谷や俊介といった面々もおり、一塁にはルーキー大山がいるが、貧打にあえいだチーム事情を考えれば、35本塁打のゲレーロ獲得の余地は十分にありそうだ。ゲレーロを一塁に置くか、中谷を一塁に回してゲレーロ、福留、糸井で外野を組む(いささか守備への不安が残るが……)といった策も考えられる。リーグ優勝を掴むためには、打線強化は必須といえる。日本での実績を残しているだけに、外れるリスクも少なく、うってつけではないだろうか。

パ球団はDHでの起用も魅力

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