入団4年違いの同級生 西武のエースと4番が結ぶ絆、お互いの活躍で喜び「倍」

「一緒にお立ち台に上がろう」が合言葉

 高卒と大卒、入団時期は2010年と2014年と4年違うが、実は菊池と山川は1991年生まれの同級生。さらに、昨季までなかなか結果が出ず、共に2軍で過ごす時間も少なくなかったため、「一緒にお立ち台に上がろう」を合言葉に励ましあってきた仲なのである。その2人にとって、今回、揃っての受賞は格別な喜びとなった。

「今年は、本当に助けてもらった。山川の活躍がなければ、チームも僕も、こういう位置にいたかもわからない。他の人が打ってくれるのももちろん嬉しいですが、同級生の山川が打ってくれると、倍ぐらい嬉しい。あいつが入ってきて、チームメイトになってから、お互い、一時期良くて、ダメで、というのを繰り返していた。それを、励ましあって、一緒に乗り越えてこられて、こうして一緒に獲れたのは、すごく嬉しいですね」と、感慨深げに話した菊池。

 一方の山川も、「雄星が投げる試合は、打ちたいという気持ちが特別に強いです。その中で、雄星がしっかりと投げて、自分が打って勝った試合は、いつもの倍以上嬉しいですよね。雄星といえば、僕たちの世代で言えば、テレビで見ていたスーパースター。その雄星と、こうして同じ舞台で、しかも、エースと4番という立場でやらせてもらっていて、さらに一緒に賞を獲れたことは、僕自身にとって本当に嬉しいです」。

 2位で終えたチームの中で、投打の中心として支えた互いの活躍を、心の底から讃えあった。

(上岡真里江 / Marie Kamioka)

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