大舞台でこそ本領発揮、田中将大を指揮官も絶賛「またもスペシャルだった」
「一流対決でギアを上げる田中」は「数え切れないほど見ている」
これまでポストシーズンで田中自身も2度苦杯を舐めさせられ、ヤンキース打線がどうしても攻略できなかったアストロズの絶対的エース左腕カイケルの投球をついに凌駕した。それだけに「投手が直接対決するわけではないが、カイケルのような投手との一流対決となると、田中はギアを上げていると思うか」という質問に対し、ジラルディ監督も同意していた。
「彼はそうしなければいけないと理解しているのだと思う。我々はそれを何度も見て来た。彼はダルビッシュを相手にした時もそうだった。数え切れないほど見ている。プレーオフやシーズン最後の先発試合で、彼は今まで見た中で最高のレベルまでギアを上げている」
ジラルディ監督は、今年6月23日の本拠地レンジャーズ戦で見せたダルビッシュ有投手との日本人対決を例に上げ、田中を称えた。その試合では8回3安打無失点というパーフェクトピッチングを披露していた。そして、ポストシーズンでは3試合先発で計2失点という無双モードに突入している。大舞台でこそ本領を発揮するのが「TANAKA」の流儀だと、指揮官も認めている。
レギュラーシーズン中は不安定な投球から辛辣なニューヨークメディアに批判されることも多かった田中だが、2009年以来となるワールドシリーズ制覇に向けたポストシーズンで眩いばかりの輝きを放ち続けている。
(Full-Count編集部)