田中将大、剛腕クレメンスらに肩並べる快投劇 ヤ軍史上3人目の偉業達成
今ポストシーズンの防御率は0.90、2度の7回無失点はヤンキース史上3人目
ヤンキースの田中将大投手は18日(日本時間19日)、本拠地で行われたアストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦で7回3安打1四球8奪三振無失点と快投した。2勝2敗のタイで迎えた大一番で、チームを5-0での快勝に導くエースの仕事。ヤンキースは2連敗からの3連勝でワールドシリーズ(WS)進出に王手をかけた。
田中は今ポストシーズン(PS)、3試合に登板して防御率0.90。インディアンスとの地区シリーズ第3戦、そしてこの試合と2度も7回無失点の快投を見せているが、これはワールドシリーズ27度制覇を誇るメジャー随一の名門ヤンキースでも、236勝左腕のホワイティー・フォード、通算354勝の剛腕ロジャー・クレメンス以来となる史上3人目の快挙となった。
またしても圧巻のパフォーマンスを見せた田中。今PSでの投球は、まさに歴史に残るものとなっている。MLBは試合後に配布した資料で、同一ポストシーズンで先発として2度以上の7回無失点を記録したヤンキースの選手は、史上3人目だと紹介。1960年のフォード、そして2000年のクレメンス以来の偉業となった。
フォードは1960年のワールドシリーズ第3戦、第6戦と2度の完封勝利をマーク。ただ、ヤンキースはこの年、パイレーツに敗れて世界一はならなかった。また、クレメンスは2000年のリーグ優勝決定シリーズ第4戦で完封、ワールドシリーズ第2戦で8回無失点と快投し、いずれも勝利投手に。26度目のワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。田中はこの2人の偉大な投手に肩を並べたことになる。