ドジャース投手コーチが“完璧”前田健太に感服「ブルペンに棲むビーストだ」
前田が加わり強化されたブルペン「ケンタはワールドシリーズでも間違いなく大きな戦力」
本来の役割は先発投手。不慣れな役割でも快投が続く背景には、前田が「自分のピッチングに自信を取り戻したことがあるのだろう」と分析する。開幕以降、先発として失点を重ねた右腕は、6月上旬に一時ブルペンに配置転換された。リリーバーとして登板したのは2試合にとどまったが、メジャー初セーブを飾るなど結果を残した。「あの後、先発に戻っても、積極的に打者と対決する姿が見られるようになった」と振り返る。
ポストシーズンでは再び配置転換されたが、大舞台で結果を積み上げ、瞬く間にドジャースが誇るリリーフの“切り札”に。「ケンタのおかげでブルペンがさらに強化された」と目を細める。
だが、ここで終わったわけではない。目指すは1988年以来29年ぶりとなるワールドシリーズ制覇だ。
「あと4勝。ケンタはワールドシリーズでも間違いなく大きな戦力になってくれる」
投手コーチの絶大なる信頼を勝ち取った前田は、決戦のマウンドでも躍動するはずだ。
(佐藤直子 / Naoko Sato)