サバシア、大一番の先発へ静かに闘志「ヤンキースをWSに導くチャンス」
“逆王手”をかけられて迎える決戦、先発は「嬉しく思っている」
ヤンキースは20日(日本時間21日)、敵地で行われたリーグ優勝決定シリーズ第6戦でアストロズに1-7で敗れ、3勝3敗のタイとされた。勝てば8年ぶりのワールドシリーズ(WS)進出が決まっていたが、“逆王手”をかけられる形に。不調だったアストロズ打線を目覚めさせて第7戦に挑む厳しい状況となった。
大一番で先発を任されるのは、チーム随一の経験を誇るCC・サバシア投手。近年、苦しんでいた左腕だが、今季は復活を印象づけ、ポストシーズンでも田中将大投手とともに先発の柱として役割を果たしてきた。現役投手2位の通算237勝、同1位の2846奪三振、3317投球回、60.7WARなどを誇る男は「このチームをWSに導くために投げられるチャンス」と自信をのぞかせている。
2連敗で迎えた本拠地での第3戦では、6回3安打無失点の快投で勝利投手に。インディアンスとの地区シリーズでも、2勝2敗で迎えた大一番で5回途中2失点と力投。5回につまかったところで降板となったものの、4回までは強力打線を1安打に抑えた。
近年は成績が低迷し、アルコール依存症にも苦しんだが、大舞台での勝負強さは健在。2009年の世界一メンバーの一員でもあるサバシアは、前日の会見で「明日はエキサイティングになるだろう。ワールドシリーズ進出がこの一戦にかかっている。興奮しているよ」と話した。