鷹・柳田「1番・中堅」で電撃復帰 日本S進出かかる大一番で先発起用の狙いは?
「柳田の名前でもう一段階ドンっといきたい」
約1か月実戦から離れている柳田だが、なぜ、いきなりスタメン復帰なのか。ベンチに置いておくだけでも相手へのプレッシャーにはなりそうなもの。これに対して同打撃コーチは「登録したら、頭から使ってくださいと監督にはお願いしている。1か月も実戦が空いていると、代打ではそう簡単にはいかない。プレッシャーがないところの方がいい。6、7番だといきなりランナーがいるところで回ってくるかもしれない。最初はランナーがいない方がいいし、数多く回る方がいい」として「1番・中堅」での、いきなりの先発出場となった。
「本人に『大丈夫か?』と聞いたら『大丈夫ですよ。実戦やっていないから分からないですよ』とは言っていた。『お前は天才だから大丈夫や』と返しておいたよ」という藤本コーチ。3勝2敗と有利な状況に立った中での柳田復帰には、打撃面だけではない狙いがある。
「今日決めたいのはある。そこまでは期待していないけど、アイツが頑張っての94勝というところもある。難しいとは思いますよ。勝てば日本シリーズ進出の試合で。柳田という選手が、チームにとって大きいというのがある。CSが始まる前にも監督はぶっつけでもいけるならいくと言っていたからね。それくらい信頼しているということでしょう。3戦目に城所が起爆剤になってくれて、有利に運んでいる。ここで柳田の名前でもう一段階ドンっといきたい」
一気に日本シリーズ進出を決めてしまうために、柳田復帰が与えるチームへの、そして球場の雰囲気への効果を期待している。
「どうなるか分からないけど、天才が出ることを期待している。天才か、ゴミか、やからね」と、お馴染みとなったフレーズで柳田を語った藤本コーチ。ぶっつけ本番での電撃復帰は果たして功を奏し、日本シリーズ進出決定に導くだろうか。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)