終戦ヤ軍監督、選手を称える 自身の去就は明言避ける「まず家族と話したい」
ジラルディ監督「このチームで監督ができるのはとても楽しかった」
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督が21日(日本時間22日)、アストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦に敗戦後、記者会見に臨み、ここまで戦ってきた選手を称えた。2009年以来となるワールドシリーズ(WS)進出に王手をかけた後、痛恨の2連敗。3勝4敗で敗れ去った。指揮官は「タフだったし、接戦だった。アストロズとヒンチ監督を称賛したい」と素直に負けを認めた。
今季は、ア・リーグ東地区でレッドソックスに1位の座を譲ったが、ワイルドカードから勝ち上がり、地区シリーズではインディアンス相手に2連敗からの3連勝。迎えたリーグ優勝決定シリーズでも2連敗からの3連勝と驚異の粘り強さを見せていた。
しかし王手をかけて移動した敵地で2連敗。この日はジャッジが4打数無安打に倒れるなど、散発3安打で0-4と完封負けを喫した。ここまでチームを牽引してきたベテラン左腕サバシアも4回途中5安打1失点で降板すると、救援陣も踏ん張れなかった。
試合後、ジラルディ監督はサバシアについて「いつも特別な存在だ。素晴らしい選手であり、チームメイトでもある。彼が来季も戻ってくるかはわからないけど、それは自分も同じ立場だ。CCには感謝している。選手たちはCCから多くを学んできた」と称え、今季レギュラーシーズンで新人記録の52本塁打と飛躍を果たしたジャッジについても「彼の将来はとても明るい。信じられない1年だった。MVP候補だ。生まれながらのリーダーだ」と賛辞を贈った。
また、時に采配に関して厳しい批判にさらされてきた指揮官は自身の去就について「まずは家族と話をしたい。そしてヤンキースの考えも見定めないといけない」と話すにとどめる一方、「スプリングトレーニングの時からいいチームになると思っていた。このチームで監督ができるのはとても楽しかった」とし、続投に対する思いもにじませた。
今季は序盤から不安定な投球が続いた田中将大投手も徐々に復調の兆しを見せ、シーズン終盤からは圧巻の投球でチームに貢献。ポストシーズンでは3試合で20イニングを投げ、2勝1敗、18奪三振3四球2失点で防御率0.90と好成績を収めた。田中は今オフにオプトアウト(契約破棄)の権利を持っており、米国内でも今後についての報道が目立っている。
8年ぶりのワールドシリーズ進出を逃した名門は来季に向けてどうチームを作っていくのか。指揮官、そして田中の去就も含めて今後の動きが注目される。
(Full-Count編集部)