悔しさにじむ田中将大「すごく残念」来季契約は「しっかり話して決めたい」
リーグ優勝へ王手も届かず「一番高いところはつかみ取りにはいきたい」
ヤンキースは21日(日本時間22日)、敵地で行われたアストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第7戦に敗れ、対戦成績3勝4敗でシーズンを終えた。ダグアウトから戦況を見守った田中将大投手は、試合後「非常にいいチームだなって思ってプレーしていましたし、そういうので今日負けて終わってしまったってことが、すごく残念です」と、リーグ優勝を目前に散った悔しさを口にした。
敵地で2連敗した後、本拠地に舞台を移すと破竹の3連勝でリーグ優勝に王手を掛けたヤンキース。だが、再び戦いの舞台を敵地に移した第6戦から、まったく自分たちの戦いをさせてもらえず、2連敗で優勝を逃した。ワイルドカードゲームでツインズを下し、地区シリーズでは今季リーグ最高勝率のインディアンスを2連敗からの3連勝で撃破。“下克上”を目指して臨んだリーグ優勝決定シリーズだったが、一歩及ばなかった。
田中自身が「シーズンに入る前は、到底ここまで進めるチームだとは思われていなかった」と振り返るように、リーグ優勝を争うには戦力不足と見る向きが多かった。だが、捕手サンチェスや超新星ジャッジ、バードら若手選手が台頭。「しっかり自分たちもシーズンの中で成長できた。よくなっていって、ここまで進むことができたと思います」とチームとしての成長を実感。「非常にいいチームだなって思ってプレーしていましたし、そういうので今日負けて終わってしまったってことが、すごく残念です」と悔しさをにじませた。
前回ポストシーズンに進出した2015年は、自ら先発したワイルドカードゲームで敗れた。今回は同じワイルドカードゲームから勝ち上がり、世界一決定戦のワールドシリーズまで、あと一歩まで届いた。世界一がより近づいた分、世界一への思いも強くなった。
「もちろん、ここまで来るまでの道のりは平坦ではないし、簡単なことではない。でも、やっぱり、その一番高いところ(世界一)は、つかみ取りにはいきたいですね」
今季終了後には契約を破棄できるオプトアウトの権利が手に入る。今後については「とりあえず、ゆっくりします」とすると同時に、「契約であることは事実なんで、しっかり話して決めたいと思います」と話した。
30試合に先発して、13勝12敗、防御率4.74。数字が示す通り、決して順調ではないシーズンだったが、チームに勝利をもたらすため懸命に走り続けた。まずはゆっくり羽を休め、来季に向けて動き出す。
(Full-Count編集部)