ヤ軍GM、PO好投の田中将大を高評価「素晴らしい働き」も去就は「また別の日に」
「極めて素晴らしい働き」と高評価も「今後の方向性はオーナーと話し合う」
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが21日(日本時間22日)、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズに敗退後、囲み取材に応じ、今シーズン終了後に契約を破棄できるオプトアウト権を手に入れる田中将大投手について「来季のことはすべて、また別の日に」と話し、引き止め策に出るのか否か、明言しなかった。
2014年1月にヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約174億5100万円)の大型契約を結んだ田中は、2014年の移籍以来、4年連続2桁勝利を記録するなど、ここまでレギュラーシーズンは105試合に先発し、52勝28敗、防御率3.56の成績を収めている。3年連続開幕投手を務めた今季は、序盤から好不調の波が激しく、安定しないシーズンを送ったが、プレーオフで登板した3試合では2勝1敗、20回を投げ、わずか2失点、防御率0.90の好成績で、チームをリーグ優勝決定シリーズまで導いた。
田中が結んだ7年契約には、2017年シーズンを終えた後に契約を破棄してフリーエージェント(FA)になれるオプトアウト権が付帯されており、右腕がその権利を行使するか否かに注目が集まっている。試行錯誤が続いたシーズン中は、地元メディアはこぞって「オプトアウトせずにヤンキースにとどまるであろう」と予測していたが、後半戦は成績が安定し、ポストシーズンでは目覚ましい活躍を見せたために論調が一転。田中はオプトアウト権を行使してFAになり、現在の年俸2200万ドル(約24億7700万円)を上回る長期契約を結ぶのではないかと見られている。
田中に残留してもらいたいか質問されたキャッシュマンGMは「来季のことはすべて、また別の日に」と即答。その上で「ここまで極めて素晴らしい働きをしてくれている。同じチームにいることは非常にうれしく思う」と高く評価することも忘れなかった。「彼がオプトアウトすることを選んでも、彼はそういう契約を持っているから」と田中の決断を尊重する方針で、「今後どういう形でチーム作りを進めるか、方向性はオーナーと話し合う」とした。
MLBの規定により、田中は契約をオプトアウトするか否かの決断を、ワールドシリーズ終了後3日以内に下さなければならない。早ければ今月中、遅くとも11月4日(同5日)には、右腕の意思が明らかになる。
(Full-Count編集部)