連敗発進からの3連勝 鷹が大逆転でつかんだ2年ぶりの日本シリーズ切符
工藤監督も驚く打線「打ち始めたらどこで終わるんだろうと思うくらい」
先発の武田は初回こそ2死一、二塁のピンチを招いたが、その後はストライク先行の制球力が戻り7回無失点。7点という大量点差がついたが最後は今季のリーグ優勝の立役者、54セーブ男のサファテ投手が試合を締めた。
ファイナルシリーズは波乱のスタートだった。1勝のアドバンテージがありながら、敵地で埼玉西武を破って乗り込んできた楽天の勢いにのまれ2連敗。だが、主将・内川の存在が大きかった。CS史上初の4試合連続本塁打。2連敗から流れが変わった、というよりは、変わらずに結果を出し続けた男に、ナインが本来の調子を上乗せして勝利がついてきた、という印象が強い。
2試合連続決勝弾の中村晃、この日4打点の松田、気づけばCSの5試合で9本塁打を放ってみせた。「打ち始めたらどこで終わるんだろうと思うくらいの(打線)」と工藤監督も自画自賛するほどの、破壊力が戻った状態で日本シリーズを迎えられそうだ。
試合後、セレモニーで最優秀選手賞が発表され、当然のように内川が選出された。
28日から、ヤフオクドームで始まる日本シリーズ。広島、横浜DeNAの勝者を迎え撃つ。「日本一になって、ヤフオクドームで胴上げをしてもらえるように頑張ります」と、決意を語った工藤監督。あとは日本一をつかみ取るだけだ。