ドラフト注目選手増のBCリーグ、来季“26歳定年制”導入へ 決断の理由は?

悩んだ末に来季から“26歳定年制”導入、オーバーエイジ枠は5人

――来シーズンはどのようになるでしょう?

「来シーズンから、ルートインBCリーグは年齢制限を設けます。26歳を迎えるシーズンが上限になります。それを過ぎれば基本的には卒業させます。27歳、28歳の選手を、二遊間とセンターとピッチャーに置くと、独立リーグって勝てるんですね。一番こなれていて、能力があって。でもその選手たちがお客さんを呼べるかというと、そうではないんです。もっとフレッシュな、大卒、高卒1年目の子が僕たちのところに来て一生懸命やる方がお客は喜ぶんです。だから26歳を定年にすることにしたのです。ただしカラバイヨのように能力も人気もある選手は、オーバーエイジとして当面はプレーができるようにする。

 悩み抜きました。中には“そういうことは、球団に任せてくれ”という人もいましたが、議論をし尽して決めました。リーグ全体からすれば、もっと若々しい選手が出場できるようにしたい。でも27歳、28歳のいい選手がいれば、指揮官は勝たなければいけないから使ってしまう。そのジレンマの解消が最大の目的です。僕らの方でレールを敷いてあげるわけです。

 それに僕らは月給を平均で15万円しか支払っていない。それで27歳、28歳をつなぎ留めておくのはよくないとも思うんです。とりあえず今年のオフからオーバーエイジ枠を5人からスタートしようと思っています。その後の枠については仲間で相談します。いつでも、フレッシュなプレーをお見せする。そしてNPBにも若い人材を輩出する。そんなルートインBCリーグになりたいと思っています」

 朝6時半に新潟を出て、740キロを車で走って徳島に。ハンドルはずっと村山代表が握っていたというが、運転は苦にならないという。

「今日(試合当日)も信州から徳島にたくさん来てくださっています。長野でやったグランドチャンピオンシップの第2戦は1800人が来てくださいました。独立リーグの試合がなければ、こうやって四国と信濃の人たちが一緒に野球の試合を見ることなんてないと思うんです。ローカルとローカルのつなぎをやるのも、僕たちの大切な使命だと思いますね」

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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