ホークスVS楽天の勝敗分けた分岐点 流れ変えた鷹・工藤監督の一手

第3戦の結果で「本来の姿取り戻した」ホークス

 先発の則本が7回まで投げて11奪三振を奪ったものの、5点を失ったのは痛かった。なんとか同点を保っていたものの、勝ち越し点を奪えずに苦しくなってきたところで、連投が続いていた福山が打たれた。1、2戦と不振だった中村晃に復調のきっかけを与え、ソフトバンク打線を勢いづかせたのは、この3戦目だった。

 ソフトバンクの工藤公康監督はどう捉えていたのか。日本シリーズ進出決定後の会見で、こう明かしている。

「(連敗して)正直これはヤバいなという雰囲気はあったんですが、そういうのは表に出すものではないと思っていました。何か自分に出来ることはないかと思って(3戦目の)シートノックが終わった時に円陣の中に入らせてもらい、『とにかくバカになって野球をやろう、騒いで野球をやろう』ということを選手に伝えました。そのゲームで1点差(実際には2点差)を勝ち抜いたところというのが1番大きいなと思います。

 シーズン中もそうでしたけど、1点差をしっかり守り抜く野球が、今年のウチの野球。それがしっかり出来たというところで、選手たちが次の日から落ち着いて野球が出来たんじゃないのかなという風に思います。試合勘というのも、その試合に勝てたことによって、本来のものを取り戻すことが出来たんじゃないかなと思います」

突然抜擢した選手が活躍、工藤監督の手腕

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