好救援の前田健太、複雑胸中吐露 “リリーフ向き”の声に「悔しいというか…」
救援「向いてるわけではない」もド軍勝利へ闘志「任されたところを頑張りたい」
いよいよ24日(日本時間25日)にワールドシリーズ(WS)が開幕する。アストロズとの決戦に臨むドジャースの前田健太投手が23日(日本時間24日)、開幕前日に行われる公式会見に臨み、ポストシーズン(PS)でリリーフとして見せる大車輪の活躍を「正直ポストシーズンだから、ここまでできたのかなっていうのはありましたね」と話した。
前田はここまでPSでは5戦に投げ、打者15人に安打も四球も許さぬ完璧リリーフを披露。ドジャースが1988年以来のワールドシリーズ進出を果たした原動力になった。先発からリリーフへ配置転換された難しさがあるが、「ポストシーズンっていうことで気持ちがすごく入るっていうので、調整の難しさとか試合の入る難しさっていうを気持ちでカバーできてるのかなと思う」と話した。
救援投手として結果を残し、周囲からの評価が高まる一方で、先発としてキャリアを過ごした誇り、そして救援投手への敬意から複雑な気持ちも沸いている。
「正直、別に向いてるわけではないと思う。たまたまポストシーズンでこういう結果が出ただけなので。誰かがこうやって抑えたら適性って言うけど、僕はそうじゃないって(思う)。人生で今まで先発しかしなかったんで、正直5試合抑えただけでリリーフの方が向いてるって言われるのは、僕にとっては悔しいというか、心外というか……。そんな簡単に決まるものではないと思う。リリーフを経験して、正直そんな簡単に務まるものではない。全然、僕は向いてるとかよりも、単純に結果が出てるだけ」
チームの勝利のために与えられた役割を全うすること。先発でも救援でも心持ちを変えることなくマウンドに上がった結果が、完璧救援につながっただけだ。
「とりあえず任された場面で一生懸命投げてきた結果。まだ5試合抑えただけなので、そんなに成功してるとかそういうわけではない。任されたところを頑張りたいなと思います」
ワールドシリーズの大舞台でも、マウンドに上がる時の心持ちは変わらない。チームの勝利のために役割を全うするだけ。その先には世界一の称号が待ち受けている。
(Full-Count編集部)