広島敗退、緒方監督「自分の責任」 ラミレス監督に脱帽「ズバズバ来られた」
初戦勝利から4連敗で日本S進出ならず「自分の采配で引き出すことができなかった」
広島は24日、マツダスタジアムで行われたセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦のDeNA戦に3-9で敗戦。アドバンテージを含めた対戦成績がDeNAの4勝2敗となり、ファイナルステージの敗退が決まった。4連敗で2年連続となる日本シリーズ進出を逃し、緒方監督は「監督として自分の責任」と肩を落とした。
33年ぶりの日本シリーズ制覇を目指したシーズンが、その舞台に立てずに終了した。「一番は、最後まで勝利を信じて声援を送ってくれたファンの期待に応えられず申し訳ない」と話を切り出した緒方監督は「選手は気を緩めることなく全力でやってくれた。守備でもいいプレーが多くあったし、下を向くことはない」と選手を責めることはなかった。
雨天コールドで初戦を勝利し、アドバンテージを含めて2勝0敗からの4連敗は、星勘定で言えば昨季の日本シリーズと同じ結果だった。緒方監督は「短期決戦では流れをつかんで、勢いをつけるような試合をしなければならない。選手は劣勢を跳ね返す力は持っているが、自分の采配でそれを引き出すことができなかったのは悔しい」と自らを戒めた。
シーズンの成績では14.5ゲーム差をつけたが、対戦成績では負け越したDeNAについては「打力も強いし、力強い球を投げる投手もたくさんいる。このシリーズでは、内野の守備も素晴らしかったし、何よりミスがほとんどなかった」と相手を褒め、「ラミレス監督の采配もズバズバ来られた印象だった」と敵将に脱帽した。
2年越しの日本一は道半ばで途絶えたが、「もう一回、短期決戦を勝ち抜けるように、また勉強する必要がある。この経験を次にどう生かす方が大事」と反省した緒方監督は「終わった瞬間から、来シーズンへの戦いは始まっている。体を休める期間も作って、また来シーズンに向けてスタートしていきたい」と、最後は前を向いていた。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)