2008年WS優勝経験ベテラン二塁手、ダル&マエケンに自信「心強い戦力だ」

ドジャース・アトリー(左)と前田健太(右)【写真:Getty Images】
ドジャース・アトリー(左)と前田健太(右)【写真:Getty Images】

フィリーズ時代に2度WS出場の二塁手アトリー

 第113回ワールドシリーズが24日(日本時間25日)、ナ・リーグ覇者ドジャース本拠地で幕を開ける。ドジャースが迎え撃つのは、ア・リーグ覇者アストロズ。両チームともに若手選手の活躍が目覚ましいが、彼ら手助けするベテランの存在も忘れてはならない。

 ドジャースの選手の中で、数少ないワールドシリーズ優勝経験者が、ベテラン二塁手チェイス・アトリーだ。フィリーズ在籍時の2008年に世界一制覇を果たすと、翌年もワールドシリーズに出場。松井秀喜氏が大活躍したヤンキースに敗れたが、フィリーズ黄金期を築いた1人でもある。世界一決定戦の舞台は、2009年以来8年ぶり3度目。若手だった当時とベテランとなった今では、立場こそ違えど「ワールドシリーズでプレーできる喜び、気持ちの高ぶりは変わらない」と話す。

 若手選手へのアドバイスは「いつも通りにプレーすること」。だが、檜舞台に上がった時「いつも通りを保つことは本当に難しいんだ」と話す。

「初めてワールドシリーズでプレーした時は、緊張と興奮でまったく落ち着かなかったんだ。一度試合が始まってしまえば、いつも通りにできると思ったんだけど、球場の雰囲気も違うし、なかなか落ち着くことができなかったよ」

 特別な舞台だからこそ落ち着けるように、若手選手をサポートするつもりだが「ウチの若手はみんな肝が据わっているから、ベテランの助けはいらないかもね」と笑う。

 2007年から2011年までナ・リーグ東地区を5連覇した時、フィリーズにはコール・ハメルズ(現レンジャーズ)、ロイ・ハラデー、クリフ・リー、ロイ・オズワルト、カイル・ケンドリックら強力な投手陣が揃っていた。「彼らの後ろで守るのは、本当に楽しかった。でも、今のドジャース投手陣も相当強力。ワールドシリーズを勝ち抜ける力を持っている」と大きくうなずく。その中でも「心強い戦力」とするのが、ダルビッシュ有投手と前田健太投手の存在だ。

「自分はユウと対戦したことはないんだけど、対戦した打者から話を聞くと、なかなか打てる球じゃないって言っていたよ。とにかくスピンが効いていて打ちづらい、という話だった。ポストシーズンでも、その評価通りの投球で、チームを勝利に導いてくれている。

 ケンタは慣れない役割を逆手にとって、1イニング、2イニングという短い出番で、ストライクを投げ続けて打者を圧倒している。なかなかできることじゃないよ」

 縁の下の力持ちに徹する今季ポストシーズン。代打出場がメインだが、自身にとって2度目のワールドシリーズ制覇、チームにとって29年ぶりの制覇を目指して、勝利に貢献する。

(Full-Count編集部)

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