延長戦計5本塁打はレギュラーシーズン含めても史上初「ボールが良く飛んだ」

アストロズのA・J・ヒンチ監督【写真:Getty Images】
アストロズのA・J・ヒンチ監督【写真:Getty Images】

アストロズが名勝負制して1勝1敗、「好投手に対して良い打撃ができると証明した」

 アストロズは25日(日本時間26日)、敵地で行われたドジャースとのワールドシリーズ(WS)第2戦に延長11回の熱戦の末、劇的勝利を収めた。

 1点を追う9回にゴンザレスが相手の絶対的守護神ジャンセンから起死回生の同点弾を放つと、延長10回にはアルトゥーベ、コレアのソロ弾で2点勝ち越し。10回2死からプイグのソロ弾などで同点に追いつかれたものの、延長11回にスプリンガーが値千金の2ランを放ち、最後はカルバーソンのソロで1点差に追い上げられながら、7-6で勝利した。ワールドシリーズ史に残る名勝負を制して1勝1敗としたアストロズのA・J・ヒンチ監督は「信じられない試合だった」と振り返っている。

 9回から大きく動いた頂上決戦。MLB公式サイトによると、1試合両軍計8本塁打はワールドシリーズ新記録で、延長戦に5本塁打が飛び出したのはレギュラーシーズンを含めてもメジャー史上初の出来事だったという。試合後の記者会見で「今回の試合について言い表すことはできますか?」と質問されたヒンチ監督は「あらゆるレベル、感情において信じられない試合だった」と興奮を隠せなかった。

 リーグ優勝決定シリーズから波に乗れていなかった打線が、8回以降の4イニングで4本塁打6打点の大爆発。しかも、ポストシーズン記録となる28試合連続無失点をマークしていたドジャースの救援陣を打ち砕いた。ゴンザレス、コレア、スプリンガー、アルトゥーベというチームの中心選手がアーチをかけたことで、変化があるかと聞かれた指揮官は「間違いない。明らかに、今夜はボールが良く飛んでいたね。多くの一流選手は打席に立ち、素晴らしい打撃を見せる。最後のアウトにたどり着くことができて良かった。本当に厳しい試合だった、両チームにとってね」とうなずいた。

「彼らを打ち負かすことができないと思って、ロサンゼルスに来たわけではない。明らかに、我々は好投手に対して良い打撃をすることができると証明した。今ポストシーズン、そしてシーズンのほとんどにおいて、彼らのブルペンは球界最高だった。彼らがマウンドに上がると時はいつでも、困難な時を迎えることは理解している。彼らがリードしている時はね。リードを得ることは重要なんだ」

 ドジャースの最強ブルペンをア・リーグ最強打線が打ち砕いた指揮官は、確かな手応えを得た様子。勢いに乗って、ポストシーズンでは6試合負け無しの本拠地に戻る。27日(同28日)の第3戦で先発するダルビッシュ有投手、そして救援として6試合連続無失点を継続した前田健太投手にも、アストロズ打線がヒューストンで牙をむくことになるのか。まずはどちらが1勝のリードを奪うのかに大きな注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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