【ドラフト】ソフトB、抽選3連敗後にサプライズ “外れ外れ外れ1位”で素材型右腕を指名
工藤監督が抽選で清宮らを外す、12球団唯一の“外れ外れ外れ1位”で鶴岡東高・吉住の交渉権獲得
パ・リーグ王者のソフトバンクが、ドラフト1位でサプライズ指名に踏み切った。26日、都内のホテルで行われた「プロ野球ドラフト会議」。重複指名による抽選で3度も外し、“外れ外れ外れ1位”で鶴岡東高の吉住晴斗投手を指名。12球団で1番最後にドラフト1位指名選手の交渉権が確定した。
大方の予想通り、まずソフトバンクは王貞治球団会長の高校の後輩である清宮幸太郎内野手(早実)を1順目で指名。一昨年に3球団競合の高橋純平投手、昨年は5球団競合で田中正義投手を引き当てた工藤公康監督の強運にかけたものの、7球団競合となった清宮の当たりクジは日本ハムが引き当てた。
外れ1位では履正社の安田尚憲内野手を指名したが、ロッテ、阪神と3球団競合に。再び、指揮官の運にかけたものの、交渉権はロッテに。外れ外れ1位で仙台大・馬場皐輔投手を指名したが、これまた阪神と重複指名となった。抽選では、工藤監督が3度目も当たりクジを引くことが出来ず。12球団で唯一“外れ外れ外れ1位”の指名となり、吉住投手の交渉権を獲得した。
山形・鶴岡東高校の吉住は、185センチ85キロの恵まれた体格を誇り、最速151キロを誇る右腕。2年生の夏に甲子園に出場しているが、1回戦のいなべ総合高校戦に敗れて初戦で敗戦。この時に1イニングだけ投げている。3年夏の山形大会では3回戦で山形中央高校に敗れた。
身体能力に優れており、将来性豊かな素材型投手だという。青藍泰斗高校の石川翔投手(中日2位)や日立製作所の鈴木康平投手(オリックス2位)といった1位指名候補として名前が挙がっていた投手もまだ指名されておらず、1位での指名は、少なからずサプライズ指名となったことだろう。
(Full-Count編集部)