手応えつかむ四国IL高知21歳右腕 目標は楽天則本の「びしびし押していく投球」
高知に所属する右腕・岡部峻太
みやざきフェニックスリーグに参戦中の四国アイランドリーグplus選抜チーム。高知ファイティングドッグスの右腕投手、岡部峻太に話を聞いた。
岡部峻太は1996年生まれの21歳。大分県中津東高校からBANベースボールクラブを経て2016年、高知ファイティングドッグスに入団。2年目の今季は、先発投手として16試合に登板し10勝5敗、防御率2.81、10勝はリーグ最多勝、防御率2.81はリーグ6位だった。
――選抜チームは、どんな雰囲気ですか?
「フェニックスリーグに選抜されたのは2回目です。選ばれるのと選ばれないのではやはり違いますね。選抜チームは、チームの意識が違います。緊張感がありますし、うまい選手がそろっているので、自分も負けられないなと思います」
――NPBの選手と対戦して、手応えはありましたか?
「今年は結構ありますね。でも、打ち取れる球もありますが、高めに浮いた球は逃さずに打たれるとか、そのあたりが、四国アイランドリーグplusの選手との違いではないかと思います」
――どんな球種を持っていますか?
「ストレート、カーブ、スライダー、スプリットです。ストレートは147キロくらい。四国アイランドリーグplusでは、ストレートでカウントを稼いでスプリットで三振を奪ったり、ストレートでフライを打ち上げさせたりして、アウトを稼いでいますが、NPB相手だともっと球種を磨かないと思います。四国では、長いイニングを投げることを考えて、スタミナ配分をしていますが、フェニックスリーグでは、初回から飛ばしています。全力で投げています。制球は自分では全然よくないと思っています。これが課題ですね。でもフェニックスリーグでは、開き直りながら『自分は制球が悪いんだ』と意識して投げています」
――選抜チームの河原純一コーチはどんなアドバイスをしてくださいますか?
「河原コーチには、自分のフォームがインステップ気味になっていることを指摘されました。高知ファイティングドッグスの吉田豊彦コーチ(元南海、阪神、近鉄、楽天投手)は左投手だったので、右投手だった河原コーチのアドバイスは貴重です。インステップの習性はまだ慣れないことをしているので、模索中です。フォームの改造は身長にしないとダメなので、冬季に変えていきたいと思います」
――目標とする選手は?
「目標は、楽天の則本昂大投手です。ストレートが速くて、びしびし押していく投球が目標です。今、21歳ですが、早いうちにぜひ、NPBで投げたいと思っています。そのためには、あらゆる面でステップアップしないと、と思います。今後も頑張ります」
(広尾晃 / Koh Hiroo)