アストロズ延長10回サヨナラ勝ち 5時間17分の大熱戦制して球団初世界一へ王手
両軍合わせて7発25得点の乱打戦、最後はブレグマンがジャンセンからサヨナラ打
アストロズが29日(日本時間30日)、本拠地で行われているドジャースとのワールドシリーズ(WS)第5戦で、延長10回の末、13-12で劇的なサヨナラ勝利を飾った。同点の延長10回2死一、二塁で、ドジャース守護神ジャンセンからブレグマンがサヨナラ打。両軍合わせて25得点の乱打戦を制し、球団史上初のワールドシリーズ制覇に王手を掛けた。
アストロズ先発はカイケル、ドジャース先発はカーショーと両軍エースがマウンドに上がったこの日。カイケルがまさかの乱調で4回途中で4失点し、KO降板した。だが、不調のエースを援護するべく、4回裏にグリエルの3ランなどで同点に追いつく。5回表に再び3点を勝ち越されるが、その裏に今度はアルトゥーベの3ランで同点。試合は手に汗握る一進一退の攻防となった。
7回表、中堅スプリンガーがダイビングキャッチに失敗して1点を勝ち越されるが、7回裏、そのスプリンガーが同点弾。さらにアルテューベの勝ち越し二塁打、コレアの2ランで畳みかけ、3点リードを手にした。
両軍は8回に1点ずつを加え、迎えた9回表。1死からプイグに2ラン、2死からテイラーに中前タイムリーで同点に追いつかれてしまう。
試合は今シリーズ2度目の延長戦に突入。延長10回、2死からマキャンが死球、スプリンガーが四球で出塁。2死一、二塁から今シリーズ当たっているブレグマンが左翼へサヨナラ打を放ち、5時間17分の大熱戦にピリオドを打った。
両軍計22本塁打はワールドシリーズ新記録。地元での3連戦に2勝1敗と勝ち越したアストロズは、対戦成績3勝2敗で悲願の世界一に王手を掛け、第6戦の舞台となる敵地に乗り込む。