WS第7戦先発ダルビッシュがスライダー修正「全体のバランスを見直した」
ブルペンでは試合球を使って練習「次はそうならないように」
ドジャースのダルビッシュ有投手が31日(日本時間11月1日)、本拠地で行われるアストロズとのワールドシリーズ(WS)第6戦の前に公式会見に臨み、第7戦先発に向けて「いいピッチングをするしかない」と決意を語った。
対戦成績2勝3敗で本拠地に戻ってきたドジャースは、アストロズに王手を掛けられた状態。第6戦に勝利すれば3勝3敗のタイに戻り、世界一の座を懸けて第7戦を戦うことになる。ロバーツ監督から第7戦での先発を告げられたのは、「4戦目か5戦目の試合の途中に言われたと思います」という。その時は「チームが3連勝して僕まで(第7戦まで)回ってこないよ」と監督に答えたが、「回ってくるかもしれないので、ちゃんと準備するように」と言われたという。
27日(同28日)の第3戦は、1回2/3を4失点で黒星。日本時代を含めキャリア最短タイでの降板となった。試合後にスライダーがいつも通りに操れなかったと話していたが、29日(同30日)にブルペンで投球練習を行った際、「(フォーム)全体のバランスを見直した」と修正を加え、「よくなっていると思います」と手応えはある。
また、WSに入ってから、カイケルやバーランダーら複数の投手がボールの違いについて話をしているが、ダルビッシュも「全然違った」と話す。だが、第3戦でスライダーが不安定だったのは「自分の体調のせいなのか、ボールがツルツルしていたからなのかは分からない」とし、「次はそうならないように」とブルペンでも念を入れてWSの試合球を使って37球を投げ込んだ。
第3戦ではアストロズのグリエルがアジア系の人に対して人種差別的行為をしたとして、来季開幕から5試合の出場停止処分になる騒動が起きた。渦中の人となったダルビッシュに対し、チームメイトは第4戦の試合前に「君のために勝つぞ」と円陣を組んだ。チームメイトのサポートを受けたダルビッシュは「サポートがあるのは感謝していますし、そういう人たちに囲まれてプレーしているのは、すごく幸せなこと」としながらも「そういうことがなかったとしても100パーセントでいくことには変わらない」と、第7戦での全身全霊の投球を誓った。
まずはチームが第6戦で勝てるように、ダグアウトから渾身の声援を送る。
(Full-Count編集部)