同点ピンチで好救援、前田健太をド軍監督絶賛「これがケンタという選手」

アルトゥーベに見事リベンジ、1回無失点の好投

　10月31日（日本時間11月1日）に行われたアストロズとのワールドシリーズ（WS）第6戦で好救援を見せた前田健太投手。1点リードの7回無死一塁で登板すると無失点に封じてピンチを脱した。チームは直後に1点を追加して3-1で勝利。本拠地で3勝3敗のタイに戻し、勝負の行方は1日（同2日）の第7戦に持ち越された。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は試合後の記者会見で、勝負所で好投を見せた前田を「これがケンタという選手だ」と称賛した。

　第5戦の登板でアルトゥーベに同点3ランを被弾した右腕。それでも指揮官の信頼は変わらなかった。1点リードの7回無死一塁となった勝負所で、前田が4番手でマウンドへ。ここで代打ギャティスを遊ゴロに打ち取ると、スプリンガーに遊撃内野安打を許したものの、続くブレグマンを右飛、アルトゥーベを三ゴロに打ち取った。

　アルトゥーベに見事リベンジした右腕は直後、雄叫び。窮地を脱したドジャースはその後1点を加えて世界一へ逆王手をかけた。

　試合後の記者会見でロバーツ監督はアルトゥーベについて問われると、前田の投球に言及。「大事な場面だった。今日は多くの大事な場面があった」と振り返りつつ、「ケンタは大きなアウトを取るチャンスを得た。MVP（アルトゥーベ）を打席に迎えて、だ。これまでもポストシーズンでチームのために貢献してきたように、ケンタがこういった大きなアウトを取ることはとても大きなことだ。ケンタは大きな場面でしっかりプレーしてくれる。特に前回の登板があった後にこのような（大きな）投球を見せた。これがケンタという選手なんだ」と絶賛した。

　ワールドシリーズ2試合目の登板で初ホールドをマークした前田。プレーオフは9登板で防御率0.84と好成績を収めている。

（Full-Count編集部）