ロッテ秋季キャンプ開始 井口新監督「密度の濃い練習ができた」
ロッテ秋季キャンプ、ハードトレで幕開け
1日に始まったロッテの鴨川秋季キャンプは秋季練習に輪をかけるハードメニューでスタートした。
鴨川市運動公園内の鴨川市営球場をメインに、午前9時半からウォームアップを開始。野手は昼食の午後2時半まで5時間近くぶっ通しで練習した。ランチ後は秋季練習同様の居残りの個人練習で「午前の部だけでも密度の濃い練習ができた。選手はヘトヘト。今しか出来ないことがテーマ。野手は速い球をしっかり打つこと。体力であったり、下半身の強さや、スイングスピード」と井口監督。野手を2組に分け、秋季練習でも取り入れたロングティーも開始した。
スタンドに乗せたボールを、2秒間隔、3秒間隔で20球を連続して何セットも一斉に打つ「置きティー」。金森打撃コーチが鬼コーチとなり、上体と下半身をシンクロさせてボディターンでコンパクトに振るスイングを身体に染み込ませた。「ここからのスイングが血となり、肉となるぞ」「自分に負けるな」と金森コーチのゲキが飛んだ。
午後は清田、中村、田村、井上が集中打撃練習、吉田、宗接ら捕手陣は別メニューの居残りと「誰一人休んでる選手はいない。常に動いて、短い時間で出来る練習」と井口監督。午前の部で集中的に密度の濃い練習をして、午後はテーマごとの個人練習にあてるメニューは、春のキャンプでも継続するという。
投手陣には原点である真っすぐのキレを求めている。5日にはおそらく12球団最速で紅白戦を午前11時開始で予定している。「1、2番は走れ選手」(井口監督)と荻野を筆頭にした機動力アップも大きなテーマになる。ブルペンで本番並の投球練習した1年目の酒居、有吉らの登板が見られるかもしれない。
井口監督以下スタッフは、吉田、加藤、平沢らの自主居残り練習の室内練習場にも足を運び、宿舎に引き上げたのは午後6時15分過ぎ。初日から9時間のハードキャンプだった。4日、7日はシート打撃と実績想定で10日からの台湾遠征3試合に備える。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)