岩隈久志はFAも…米メディアが予想「マ軍がマイナー契約で呼び戻す可能性」
球団が契約延長オプション行使せずFAも…再契約の可能性も残される
マリナーズは2日(日本時間3日)、岩隈久志投手の2018年の契約オプションを行使しないと発表した。岩隈はフリーエージェント(FA)となるが、マイナー契約で残留する可能性もあると米メディアが予想している。
岩隈はFAとなった2015年オフにマリナーズと1年1000万ドル(約11億4000万円)で再契約。2017年と2018年の契約オプションが含まれており、2017年の契約は前年中に条件をクリアしたために自動更新された。しかし、今季は右肩を負傷して長期離脱し、2016年と2017年の合計登板イニング数が条件の324回に達せず、来季契約の自動更新はならなかった。
条件をクリアしなかった場合、球団が1年1000万ドル(約11億3000万円契約)で契約延長を選択できる権利を持っていたが、行使しないことを発表。違約金として岩隈には100万ドル(約1億1400万円)が支払われる。
右腕はFAとなるものの、当然、マリナーズとの再契約も可能だ。1年1000万ドルよりも低い金額で呼び戻そうとする可能性は十分ある。9月27日に右肩内視鏡手術を受け、現在は来季の復帰に向けてリハビリに励んでいる右腕とマイナー契約を結ぶのではないという予想も出ている。地元ラジオ局でマリナーズをカバーするシャノン・ドレイヤー記者は「マリナーズがイワクマをマイナー契約で呼び戻しても私は驚かないだろう」とつぶやいた。
米メディア「CBSスポーツ」も「イワクマは現時点で正式にFAとなったが、球団がマイナー契約で来季呼び戻す可能性は残っている」と指摘。今季は負傷でシーズンの大半を棒に振ったこと、右肩の手術を受けたことなどに触れつつ「イワクマが2月末まで投球を再開できなさそうな中で、これ以上の停滞が起きずにシーズン開始時に登板可能となれるかどうかは、未だ不明だ」と伝えた。
ただ、マイナー契約で招待選手としてキャンプに参加し、結果を残した場合、再びメジャー契約を結ぶことは可能だ。メジャー契約に切り替えた時点で年俸がいくらになるかをあらかじめ決めることもできる。マリナーズが、肩の状態も含めて岩隈の健康状態について他のどの球団よりも把握していることは間違いなく、これまでの働きから評価も高いはず。負傷が癒えれば、安定感があり、計算できる投手だけに、再契約の可能性は決して低くないだろう。
もちろん、他球団がより良い条件でのメジャー契約で岩隈にオファーを出す可能性もある。36歳の右腕の去就に注目が集まる。
(Full-Count編集部)