セ・リーグMVP争いを大胆予想、投打ともに混戦模様も、本命は広島・丸か

投手は巨人・菅野が一歩リードか…

 投手成績を見てみよう。投手も通常の成績に加え、投手の総合指標、PR(Pitching Run)=(リーグ平均防御率-投手の防御率)×投球回で算出、を紹介する。PRは150を超えればエース級と言われる

1菅野智之(巨)25試17勝5敗0S0H 187.1回 防1.59 PR389.65
2マイコラス(巨)27試14勝8敗0S0H 188回 防2.25 PR268.96
3メッセンジャー(神)22試11勝5敗0S0H 143回 防2.39 PR183.04
4又吉克樹(中)50試8勝3敗0S21H 110回 防2.13 PR169.40
5桑原謙太朗(神)67試4勝2敗0S39H 65.2回 防1.51 PR141.84
6薮田和樹(広)38試15勝3敗0S3H 129回 防2.58 PR140.61
7野村祐輔(広)25試9勝5敗0S0H 155.1回 防2.78 PR138.25
8山崎康晃(De)68試4勝2敗26S15H 65.2回 防1.64 PR133.3
9中崎翔太(広)59試4勝1敗10S25H 57.2回 防1.40 PR130.90
10田口麗斗(巨)26試13勝4敗0S0H 170.2回 防3.01 PR112.64
25ドリス(神)63試4勝4敗37S5H 63回 防2.71 PR60.48
27マテオ(神)63試7勝4敗0S36H 59回 防2.75 PR54.28

 最多勝、最優秀防御率は巨人の菅野、最多奪三振は巨人マイコラス、最高勝率は広島の大瀬良大地、最多セーブは阪神のドリス。最多ホールドは阪神の桑原謙太郎(ホールドポイントは阪神の桑原とマテオ)だった。

 PRを見ると、澤村賞を受賞した菅野が傑出していた。次いで、同じく巨人のマイコラス。この絶対的な先発2枚を擁しながら、巨人は3位にも入れなかった。戦力バランスが悪いのは明らかだ。

 優勝した広島では、薮田、野村がランクインしているが、先発投手としては平凡な数値か。クローザーの中崎も25セーブと物足りない。広島の投手陣ではMVP候補は見当たらない。

 投手では菅野がMVP最右翼ということになろう。ただ、シーズン4位のチームからMVPが選出されるか定かではない。

 以上を総合してみると、セのMVPは票が割れると思われるが、下記のような形で予想した。果たして、MVPは誰が掴むのだろうか。

本命 丸佳浩(広島)
対抗 菅野智之(巨人)
穴 田中広輔(広島)、筒香嘉智(DeNA)

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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