パ・リーグMVP争いを大胆予想、セーブ王サファテ本命、対抗は総合力で柳田
先発投手では西武・菊池が他を圧倒
投手成績を見てみよう。投手も通常の成績に加え、投手の総合指標、PR(PitchingRun)=(リーグ平均防御率-投手の防御率)×投球回で算出、を紹介する。PRは150を超えればエース級と言われる。
1菊池雄星(西)26試16勝6敗0S0H 187.2回 防1.97 PR317.16
2則本昂大(楽)25試15勝7敗0S0H 185.2回 防2.57 PR202.38
3サファテ(ソ)66試2勝2敗54S3H 66回 防1.09 PR169.62
4東浜巨(ソ)24試16勝5敗0S0H 160回 防2.64 PR163.20
5岸孝之(楽)26試8勝10敗0S0H 176.1回 防2.76 PR158.70
6福山博之(楽)65試6勝0敗7S23H 59.2回 防1.06 PR155.13
7千賀滉大(ソ)22試13勝4敗0S0H 143回 防2.64 PR145.86
8松井裕樹(楽)52試3勝3敗33S5H 52.2回 防1.2 PR129.56
9岩嵜翔(ソ)72試6勝3敗2S40H 72.1回 防1.99 PR120.80
10高梨雄平(楽)46試1勝0敗0S14H 43.2回 防1.03 PR114.84
最多勝と最優秀防御率は西武の菊池雄星、最多奪三振は楽天の則本昂大、最高勝率はソフトバンクの千賀滉大、最多セーブはソフトバンクのサファテ、最多ホールドはソフトバンクの岩嵜翔だった。
今季、抜群の成績を残したのは西武の菊池雄星だ。PR317.16という数値は、他の投手からずば抜けている。先発投手では間違いなくトップだ。
しかし、3位のサファテは投球回数が少なく、PRでは圧倒的に不利でありながら、先発の東浜や岸を上回る3位。驚異的な数字と言える。しかも、54セーブのNPB新記録を樹立。傑出度では、サファテは菊池よりも上だろう。
投打を総合すれば、打者は柳田が本命ではあるが、絶対的な傑出度ではない。投手のサファテは歴史的な快投を見せた。日本シリーズの活躍はMVP評価には加味されないが、印象の上でも今年の貢献度1番は、サファテということになるのではないか。
本命 サファテ(ソフトバンク)
対抗 柳田悠岐(ソフトバンク)
穴 菊池雄星(西武)、秋山翔吾(西武)
(広尾晃 / Koh Hiroo)