ハム大野が海外FA権行使を表明 「素直に他の球団の話を聞きたいと決断」
日ハムからは「どうしても残って欲しい」
日本ハムの大野奨太捕手が9日、札幌市内の球団事務所で記者会見を行い、今季途中に取得した海外フリーエージェント(FA)権を行使することを表明した。
「素直に他の球団の話を聞きたいということで行使を決断しました。球団からは『どうしても残って欲しい』と言っていただいた。行使しても待っていただけるということだったので、思い切って決断できた。聞いてみないと判断できないので、しっかり聞いて判断したい」
東洋大から2008年のドラフト1位で日本ハムに入団した大野は、1年目の09年から9年間で3度のリーグ優勝に貢献。選手会長と主将を兼任した昨季は日本一に輝き、ゴールデングラブ賞を初受賞した。高い守備力が評価され、今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表にも選出された。
昨季の日本一から一転して5位と低迷した今季は、若手起用のチーム方針もあって83試合に出場にとどまった。右肘痛の影響もあり、盗塁阻止率は.098と振るわなかったが、先月16日に札幌市内の病院で内視鏡による「右肘関節内遊離体除去術」を受けて不安を払拭。術後約2か月をメドにスローイングを再開、約3か月で制限なくプレーできるようになる見込みで、現在はリハビリに励んでいる。
FA宣言を受けて、中日が獲得に乗り出すと見られる。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)