虎視眈々と力蓄える楽天 来季は若手・新戦力のさらなる台頭でリーグ制覇も

今季のドラ1藤平はさらなるブレークも

 まずは46試合に登板して防御率1.03という素晴らしい成績を残し、勝ちパターンの一角を担った高梨。開幕1軍に抜擢された今季の序盤は制球に苦しみ、一時2軍調整を余儀なくされるが、6月に1軍へ復帰すると、変則フォームから繰り出されるスライダーを武器に圧巻の17試合連続無失点。ルーキーらしからぬマウンド度胸と非の打ち所がない安定感を保ち続け、クライマックスシリーズでも7試合に登板して防御率0.00を記録した。

 ドラフト1位で指名された高卒ルーキー・藤平は、将来のエース候補として存在感を発揮した。開幕は2軍で迎えるものの、6月に今季の高卒ルーキーの中で最速の1軍デビューを飾る。8月22日の千葉ロッテ戦で5回を無失点に抑えプロ初勝利。最終的には8試合に先発し、3勝4敗、防御率2.28の好成績を収めた。

 残した数字は高卒ルーキーとしては申し分のないものだったが、チームの大型連敗を2度止め、ハキハキと質問に答えるヒーローインタビューでもファンの心をつかんだ藤平。将来のエース候補が来季、どのような進化を遂げるか。ドラフト1位への期待は大きい。

 則本、岸、美馬の3本柱に加え、藤平、安楽、左腕の塩見、辛島と、楽天の先発の駒は揃いつつある。「勝利の方程式」の一角を担った森原、ハーマン、高梨が中継ぎの層を厚くし、菅原、宋、青山、福山、松井裕を擁するブルペンは、改めて見ても充実の陣容だ。打線には、プロ野球史上初の外国人選手20本トリオが誕生。上に挙げた若手の台頭が目立つ中、銀次や藤田などのベテランもしっかりと存在感を示している。

 今季、大方の下馬評を覆し、4年ぶりのAクラス入りを果たした楽天。そこには確実な戦力強化に努めてきたという背景がある。シーズンでは長期間に渡って首位に座り、リーグ優勝を射程圏内に収めていただけに、夏場からの失速には悔しさが残っていることだろう。2013年以来の栄冠を貪欲に追い求める来季の楽天に、期待せずにはいられない。

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