西武・森、豪ウィンターリーグは捕手メイン「言葉は違う中で、積極的に」
高橋光「結果だけではなく、いろいろなことを試したい」
高橋光も、南郷で有益な日々を過ごした。シーズン通して全力で投げ切るためにも、正しいフォーム固定の必要性を痛感し、自ら土肥義弘投手コーチに指導を仰いだ。「今の自分のフォームはこうで、こうだから、こうなんだよ、という、理に適った形が、だいぶ見えてはきました。力が無駄に分散していたのが、1か所に集中するようになってきました」と、同コーチも手応えを口にする。
ウィンターリーグの実戦では、掴みつつあるフォームで「球の質、投球術をつかんできたい。結果だけではなく、いろいろなことを試してきたいと思います」と、将来のエース候補。レベルアップに期待したい。
また、ルーキーの中塚は「来春のキャンプに(A班メンバーとして)再び南郷へと戻ってこれるように」と、オーストラリアでのアピールを誓う。フェニックスリーグでは「ストレートで空振りが取れていなかった」。その反省から、秋キャンプでは、直球の切れを出すために時間を費やした。加えて、新たに変化球の習得にも励んでおり、「今までやってきたことが、オーストラリアの強打者を相手にどれだけ通用するかを、まず試したいです。通用すれば、日本に帰ってきても、それを自信に投げられると思います」と意気込む。大卒1年目の今季は、時速150キロ超の直球を持ちながらも、1試合(9月24日オリックス戦)に中継ぎで登板し、2/3回を投げて2失点に終わった。「2年目からは、結果が求められる」と、来季からの厳しい戦いを自覚しているだけに、生活面を含め、違った環境に身を置くことで、未完の大器がどれだけ進化を遂げられるか、非常に楽しみだ。
(上岡真里江 / Marie Kamioka)