巨人マイコラス、MLB復帰なら2年9億円超? 「広島ルイスの再来になる」
米球界からも注目、元阪神の呉昇桓は評価下降「ファイナル・ボスではなくなった」
メジャーリーグの今オフのストーブリーグは、ドジャースからFAとなったダルビッシュ有、カブスからFAとなったジェイク・アリエッタ、そして日本ハムからポスティングシステム(入札制度)でのメジャー挑戦を表明した大谷翔平を中心に動くと見られている。一方で、日本からメジャー復帰を決断する可能性がある右腕も、注目を集めている。
スクープを連発することで知られる敏腕記者のジョン・ヘイマン氏は、米新興スポーツメディア「ファンラグ・スポーツ」で今オフのFA選手たちを“格付け”する記事を執筆。巨人のマイルズ・マイコラス投手を全体の54位と評価し、広島からメジャー復帰して活躍したコルビー・ルイスの再来になると伝えた。
同記者は、巨人のマイコラスがメジャー復帰すれば、2年総額800万ドル(約9億1000万円)の契約を手にできるとしている。メジャーで37試合登板(10先発)で4勝6敗1ホールド、防御率5.32という実績しかなかった右腕は、巨人では3年間で62試合に先発し、31勝13敗、防御率2.18という好成績をマーク。MLB球団から注目を浴びる存在となっている。
寸評では「日本プロ野球からメジャーに戻ってくるということは、コルビー・ルイスの再来となりうるだろう」と分析。来日前のメジャーでの実績にやや違いはあるものの、ルイスも広島での2年間(2008、09年)で好成績を残してメジャーに復帰。その後、レンジャーズの2度のワールドシリーズ進出の原動力となるなど、4度の2桁勝利を挙げている。マイコラスも来日前は同じレンジャーズに在籍していた。
また、カージナルスからFAとなった元阪神の呉昇桓は74位。メジャー1年目の昨季、シーズン途中からクローザーを務めるなど76試合登板で6勝3敗19セーブ14ホールド、防御率1.92と圧巻の成績を残した右腕だが、今季は62試合登板で1勝6敗20セーブ7ホールド、防御率4.10と苦戦。セーブ失敗は4度あった。
ヘイマン記者は「ファイナル・ボスは去年でいなくなってしまった」と呉昇桓のニックネームを交えて今季の低調ぶりに言及。1年400万ドル(約4億5400万円)の契約になると算出した。日本のファンも目が離せないオフとなりそうだ。
(Full-Count編集部)