12球団最高値18万円も希望者殺到、抽選制導入へ オリ高額会員はなぜ人気?

オリックス・バファローズ激励パーティーの様子【写真提供:オリックス・バファローズ】
オリックス・バファローズ激励パーティーの様子【写真提供:オリックス・バファローズ】

200名の定員に希望者殺到するオリックス「エクストラプレミアムメンバー」

 プロ野球はオフシーズンを迎えたが、各球団では早くも来シーズンのファンクラブ会員の募集が始まっている。オリックスでは、年会費が18万円と12球団の中で一番高い「エクストラプレミアムメンバー」が設定されているが、200名の定員に希望者が殺到しているという。高額な会員種別がなぜ人気を集めているのか。オリックス・バファローズファンクラブグループ長の山本康司氏に聞いた。

 オリックスのファンクラブ会員数は、2013年は3万人弱だったが、2017年には倍近い5万5000人ほどに増えた。2013年にファンクラブをシステム化し、チケット購入、来場、グッズ購買、飲食などのデータを収集。またチケットの価格設定や、ポイントプログラムの充実、会員種別など、データに基づきファンクラブの設計を徹底的に見直した。その影響が大きいと山本氏は話す。

「ファンクラブに入会していただき球場に来場すると、チケット、グッズ、飲食購入でポイントが貯まります。貯めたポイントは、グッズやイベント参加権利に交換でき、観戦の楽しさが増えるようにしました。お金で買えるサービスだけではなく、ラウンジの利用や、選手との触れ合いなど、入会しないと受けることのできないサービスやイベントを提供しています」

 オリックスのファンクラブは7種別あり、その中でもさらに細かくコース分けされている。ビジター球団ファン向けの「スタジアム会員」もあり、コアファンからライトファンまで、ファンのニーズに合わせて対応。それにより会員数は増え、入会費収入は約3.5倍にまで伸びた。

新規会員の募集ができず抽選制を導入

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