「社会人NO1」からプロ入り オリ・ドラ1山岡が1年目に「7勝」を掲げた理由

欲しいものは「最多勝」、「リーグで1番多い数を勝ちたい」

 結果、新人王の目安にもなる2桁10勝まであと2勝にまで迫ったが、ルーキーが10勝することは難しいと考えていた。「ルーキーで、何もわからない状態で10個も勝つなんて無理だと思います。チームの柱で、一流選手でも2桁勝利は難しい。それが新人にできるわけがないと思います」。

 また西武・源田壮亮内野手との争いが注目された新人王にも特別な意識はなかったと振り返る。「新人王は人が決めるもの。それに、枠が決められている。その枠には興味がありません。それよりも最多勝が欲しいです。リーグで1番多い数を勝ちたいですね。リーグで1番は嬉しいです」。

 そう熱っぽく語るルーキーは、自身が野球を続けてきた“原動力”について明かしてくれた。それは「楽しさ」だ。

 子供の頃は野球以外にもサッカーや水泳、また、母親の影響でバドミントンも経験したという。それらのスポーツの中で一番上手くできたのが野球だった。以降、「人に勝てると楽しい」という理由で野球を続けてきた。

 東京ガス入社2年目からエースとして活躍した社会人時代は「早くプロに行きたい」と思ったことはない。楽しければ、社会人野球でも、草野球でもいいと思っていたからだ。プロへ進もうと思ったのは「いいバッターと対戦したかったから」。すべては「楽しさ」が基準だった。

辛い練習や自身の課題を「楽しい」に変えてしまう22歳

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