怪物ジャッジ、イチロー以来史上3人目の快挙ならず 高かったW受賞の壁

MVPアルトゥーベを祝福「君以上に値する人はいない」
ヤンキースの怪物アーロン・ジャッジ外野手がMVPを逃した。16日(日本時間17日)に発表された両リーグMVPは、ナ・リーグはジャンカルロ・スタントン外野手(マーリンズ)、ア・リーグはホセ・アルトゥーベ内野手(アストロズ)が受賞。新人王との同時受賞が期待されたジャッジはア・リーグで2位となり、2001年のイチロー(マリナーズ)に続く史上3人目の快挙はならなかった。
今季メジャー2年目を迎えた25歳は大きな飛躍を遂げ、メジャー新人記録を更新する52本塁打をマークし、本塁打王のタイトルを獲得。打率.284、リーグ2位の114打点、また出塁率.422、長打率.627で、OPSはマイク・トラウト(エンゼルス)に次ぐリーグ2位の1.071だった。
結果、新人王は満票で受賞。これを受けて現地では、1975年のフレッド・リン(レッドソックス)、2001年のイチローに続く3人目のMVP、新人王のダブル受賞を期待する声も上がっていたが、MVP投票ではアルトゥーベが405ポイントを集めて圧勝。ジャッジは279ポイントで2位だった。
2年連続の首位打者を獲得するなど強烈な存在感を放ち、今季ワールドシリーズ王者・アストロズを牽引したアルトゥーベの受賞に、ジャッジは自身のツイッターで祝福。「MVP!!! 君以上に値する人はいない!! 記憶に残る2017年シーズン、おめでとう!!」と賛辞を贈った。圧巻の成績を残した25歳にとっても、高かったダブル受賞の壁。米紙「ニューヨーク・ポスト」電子版はジャッジが史上3人目の快挙を逃したことを速報しつつ、同選手がオールスター以降に不振に陥ったことが響いたと伝えていた。
(Full-Count編集部)
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