FA、家族、WS第7戦…ダルビッシュが権威ある米スポーツ誌で明かした思い

ドジャースからFAとなっているダルビッシュ有【写真:Getty Images】
ドジャースからFAとなっているダルビッシュ有【写真:Getty Images】

来季契約は「ワールドシリーズ出場のチャンス」があるチーム?

 今オフのフリーエージェント(FA)市場で最高先発投手の呼び声も高いダルビッシュ有投手。今季途中に5年半を過ごしたレンジャーズからドジャースへトレード移籍となり、悔しいワールドシリーズ(WS)を終えた後にFAとなった右腕が、アメリカで最も権威あるスポーツ誌「スポーツ・イラストレーティッド」電子版で単独インタビューに応えている。その中で契約球団に求めるもの、WS第7戦、家族など、様々なテーマについて赤裸々に語っている。

 WS終了から9日後、ダルビッシュは自宅のあるテキサス州ダラス近郊で取材に応じたという。この時、同行したのは、代理人を務めるジョエル・ウルフ氏の他、“ダルビッシュ・ネーション”と呼ばれる妻、息子3人、通訳2人、アシスタントの一団。ダルビッシュ家の絆は強く、インタビュー中もダルビッシュは2歳の三男を膝の上であやしていたそうだ。

 誰もが気になるのは、先発したWS第7戦で何が起きたか、だろう。記事によれば、ダルビッシュ自身もその原因を解明できていないようだが、さらに成長するためには必要なステップだったと考えているようだ。ダルビッシュは通訳を介して「自分にとって物凄く大きな経験だった。あの経験があるからこそ、自分はあの舞台に立って、もっといいピッチングをしたい。それが唯一リベンジできる場所だと思う」と話したという。さらに「そのチャンスが得られるチームの一員になりたい」とし、FAとして契約を結ぶチームは「そのチャンス」=「ワールドシリーズ出場のチャンス」があるチームだと、ヒントを与えたそうだ。

 2012年の米移籍から6年が経った今、ダルビッシュはアメリカで生活することに非常に心地よさを感じているという。どの球団と契約を結ぶことになっても、自宅はダラス近郊に構えたままで、オフは日本に帰国せずにダラスでトレーニングを続ける。「今ではアメリカで生まれ育った感じすらする」と通訳を介して話したという右腕。生活の拠点を完全にアメリカに移した理由の1つは、3人の息子たちにも広大なテキサスの土地で伸び伸び育ってほしいという父親としての願いもあるようだ。

 注目の移籍先はどこになるのか。そして、再び野球に対する情熱を燃え上がらせてくれた苦い経験を糧に、どんな投手に成長するのか。2018年のダルビッシュから目が離せなさそうだ。

(Full-Count編集部)

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